キャリア教育及び人権教育講演会
2021年7月16日 15時11分 [管理者]〇大胡田 誠さん講演会
全盲の弁護士、大胡田 誠さんを講師に迎え、3年生生徒及び保護者に向けて講演をしていただきました。
大胡田先生が弁護士になったばかりのころクライアントから「先生は、目が見えないんですか?別の先生に替わってもらった方がいいんじゃないですか?」と言われたこともあり、傷ついたことがあるとのことです。そんな経験を重ねるうちに「鏡うつし」という言葉が大胡田さんの中に生まれたそうです。自分が相手から信頼されたいと思うならば、自分が相手を信頼すること。相手に好きになってもらいたいと思うならば、自分が相手をすきになること。
大胡田先生は、弁護士になるために司法試験を5回受験しています。四回目のとき、「もうだめなんじゃないか」とあきらめかける自分がいたそうです。そんなとき大胡田さんのお母さんは、「あきらめないで頑張りなさい」とも「もうあきらめなさい」とも言わなかったそうです。そのかわり「迷ったときは、自分の心が温かくなるところを選びなさい。」と言ったそうです。そして心が温かいところを選び、五回目で司法試験に合格します。「うまくいくかどうか」「人からどう思われるか」を考えるのではなく、「自分が何をしたいのか」「どうなりたいのか」正直な自分に聞いてみてほしいと生徒達にメッセージを送っていました。
他にも、心に響く言葉がたくさんありました。生徒達の心にも響いていたようです。講演の後、夏休みに向けた学年集会が開かれていました。3年生の戸蒔大誠さんが夏休みの過ごし方について、みんなの前で話す機会がありました。こんなことを語っていました。
「まもなく夏休みになります。受験生にとって困難を乗り越えるときです。さっきお話をいただいた大胡田 誠さんのように、困難を乗り越えていきましょう。困難を乗り越えて自分の夢を叶えるってかっこいいじゃないですか。自分達も夢を叶えましょう!」
生徒達の心にも、大胡田さんの生き方が響いたようです。